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![富士山麓に咲く植物](https://static.wixstatic.com/media/11062b_26e535f75bbc4e4ca328b2d7841fe010~mv2.jpg/v1/fill/w_35,h_53,al_c,q_80,usm_0.66_1.00_0.01,blur_2,enc_auto/11062b_26e535f75bbc4e4ca328b2d7841fe010~mv2.jpg)
Travel
徳之島日記
By 加藤利光先生
「日本では、最後の世界自然遺産となる場所」この言葉が、なんか重かった。それは、徳之島プロジェクトを立ち上げ、この地に見合う活動ができるのか?という不安であろう。世界に誇るべき日本の宝であり、守るべき場所なんだという認識に至ったのは、徳之島に到着して数日の事。実感といった言葉がしっくりだ。
海、魚、アマミノクロウサギ、リュウキュウコノハズク、ソテツ・・・。見える景色は確かに、日常とは掛け離れていた。旅の錯覚とでも言おうか、日常の変化を探って、無理に浸ろうと思っている感覚が否めなかった。地元静岡の地も、誇るべき場所は沢山ある。徳之島を異次元な場所なんだと、無理に意識を持っていく自分がそこにはいた。そう、あの時までは・・・。
この地に来た意味を、この地に来るべきだったと感じた瞬間が訪れたのだ。
徳之島の文化「宴」との出会いである。自分をさらけ出し、他者との共演、恥を重んじる日本人から抜け出したい私の心が躍動した。一瞬でこの地に馴染んだ。三味線、太鼓、歌声に、体を揺らす。いや、体が揺れる。恥という守りの意識が、どこかへやら。恥を乗り越えた先に、島への愛を感じる自分がそこにはいた。この島は、世界自然遺産であるが、自然だけではない。そこに住む島人の文化が伴って、この島をこよなく愛する者が大切にしてこその、世界で無二の場所へと至ったのであろう。
あの一体感は忘れない。だから、現地でしか味わえない空気を吸いに、この地へ戻る。
徳之島日記
By 佐藤颯哉先生
海底まで見えるほど透き通った海、見たこともないような生き物や植物、そして陽気でフレンドリーな島の人々…2021年の7月、世界自然遺産に選ばれた徳之島はまさに自然の宝箱。徳之島へ行く前までは、正直徳之島とはどんな島なのか想像もできませんでした。
しかし、「徳之島遊学project」にて徳之島を訪れた際、その自然の壮大さに圧倒されました。「日本にこんな素敵な場所があったんだ…」と、感動させられっぱなしでした。そんな大自然の中で、子供たちと共にご飯を作ったり、寝床を確保したり、海で泳いだり、魚を取ったり…。人は自然の中で生きるとこんなにもたくましく成長するのかと、子供たちの一生懸命な姿を通して、そして自分自身の体験を通して、感じることができた6日間でした。
「豊かな自然とは”有難い”存在」「人との縁に無限の可能性がある」「ワクワクとは創ることである」人生において大切な教訓を徳之島は教えてくれました。三島から遠い徳之島へと送った1本のビデオレターから少しずつ縁が広がり、繋がっていき、素敵な体験をさせていただいているこの奇跡。多くの人たちと一緒に徳之島の自然や文化を創っていけたらと思います。